[ad01]
「子会社になる側の株を持っているけど、どうすればと得するの?」
「株式交換発表後の得する売買タイミングは?」
この疑問にお答えします。
事例として、2021年11月の神戸製鋼(5406)による神鋼環境ソリューション(6299)の完全子会社化を挙げて、具体的にどうすれば得するのか?を計算してみましたのでご参考ください。
結論、①子会社の株価 ➗ ②交換比率 > ③存続会社の株価 であれば①子会社の株を売却した方が得と判断します。
その逆であれば、交換されるまで①子会社の株を保持しておいた方が得と判断します。
では具体的に計算してみて、本当に得するのか見ていきましょう。
[ad01]
売却計算例
2021年8月6日時点の情報と、株式交換までにどちらかの株価が変動したケースを考えて計算した3つの結果をご紹介します。
計算例A=現状
まずは現在の株価と交換比率は2021年8月6日時点のもので計算します。
2021年8月6日時点の情報 ①子会社 =神鋼環境ソリューション=株価3205円 ②交換比率=神戸製鋼1:神鋼環境ソリューション4.85 ③存続会社 =神戸製鋼=株価688円
①3295円➗②4.85≒661円ですから、③688円に対して安いということになります。
仮にいま①を売却して③を購入したとすると、約4%損することになります。
一方、そのまま保持しておけば、③神戸製鋼の株が割安で買えることになります。
したがって、計算例Aでは保持が得だと判断できます。
計算例B=神鋼環境ソリューションの株価が上昇した場合
次に、2021年8月6日時点から、子会社側の株価が上昇したケースを考えます。
①子会社 =神鋼環境ソリューション=株価3600円
②交換比率=神戸製鋼1:神鋼環境ソリューション4.85
③存続会社 =神戸製鋼=株価688円
計算例Aと同じ様に計算すると、
①3600円➗4.85≒742円ですから、③688円に対して高いということになります。
保有したままに対して、売却することで8%の利益を得ることができます。
一方、そのまま保持しておくと、③の株を割高で買うことになります。
したがって、計算例Bでは売却が得だと判断できます。
計算例C=神戸製鋼の株価が上昇した場合
次に、2021年8月6日時点から、存続会社側の株価が上昇したケースを考えます。
①子会社 =神鋼環境ソリューション=株価3205円
②交換比率=神戸製鋼1:神鋼環境ソリューション4.85
③存続会社 =神戸製鋼=株価800円
①3205円➗②4.85≒661円ですから、③800円に対して安いということになります。
保有したままに対して、売却することで17%の損失となります。
この場合も計算例Aと同じで、保有しておくことで③神戸製鋼の株が安く買えることになります。
●計算結果まとめ
これまでの計算例を表にまとめたものが以下になります。↓↓
単位 | 計算例A | 計算例B | 計算例C | |
①神鋼環境ソリューション | 円 | 3205 | 3600 | 3205 |
②交換比率 | 倍 | 4.85 | 4.85 | 4.85 |
③神戸製鋼 | 円 | 688 | 688 | 700 |
①➗② | 円 | 661 | 742 | 661 |
②との差額 | 円 | -27 | 54 | -39 |
損益率 | % | -4% | 8% | -6% |
損益率がプラスであれば売却を考える、マイナスであれば保有継続を考える。
といったところになります。
判断基準「損益ゼロライン」はココ
先程の計算はあくまで例ですので、その通りにはなりません。
下のグラフに神鋼環境ソリューションと神戸製鋼の株価を当てはめてることで、それぞれ株価がいくらであれば、神鋼環境ソリューション株の売却を考えるべきなのか?の参考になるかと思います。
ただし厳密には売買手数料などを考慮する必要があるので、ピッタリこの通りにはいきません。
実際に売却するか否かは、自分自身の投資目標に合わせて、くれぐれも自己責任で。
ちなみに私自身は現時点では神鋼環境ソリューション株を保有=ステイとして様子見しています。
神戸製鋼の方が配当利回りが低いので、ある程度上がったら売却かなとイメージしています。
ご参考になれば嬉しいです。
ではまた!
あわせて読みたい↓↓
[ad01]
コメント