「好きな人にフラれた・・・」
「みんなの前で失敗した・・・」
「今が人生最悪の時だ・・・」
生きていれば、こんな風に思う事ありますよね。
そんな状況を解決または回復させるべく、タルムードから●最悪で最良の災難●をご紹介します。
希望を持ち続けて人生を生きる手助けになるかもしれません。
では早速いきましょう!
最悪で最良の災難
昔々、ある男が旅をしていた。
男は犬と羊を連れ、聖書を読むためのランプを持っていた。
その日は1日中歩き続けてヘトヘトだった。
日が暮れてきたこともあり、男はその夜泊まる場所を探した。
しばらくして粗末な納屋を見つけたので、男はそこに泊まることにした。
災難
しかし、まだ寝るには早いので、ランプを灯して聖書を読むことにした。
すると、ランプの火はすぐに消えてしまった。
まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れてしまったのだった。
男は仕方なく早めに寝ることにした。
続けて災難
その夜は本当に悪い事が重なった。
連れていた犬は、毒虫に刺され死んでしまった。
連れていた羊は野生のオオカミに殺され食べられてしまった。
さらに重ねて災難
朝になり、男は愕然とした。
いつもはミルクをくれていた羊がいないため空腹のまま出発した。
番犬としていた犬もいなくなり心細い。
男は思った。
「人生最悪の時だ。最悪の災難が降りかかった」
ここでシンキングタイム
悪いことが重なり、男にはまさに最悪の災難が降りかかったと言っていいでしょう。
しかし、この最悪と思った出来事は、この後最悪でもなくなったのです。
なぜでしょうか?
自分自身の頭で考えることが大切でしたね。
結末
少し歩くと、村が見えた。
男は村の異様な気配に気づいた。
人影が全くない。よく見ると、あちこちで村人が惨殺されていた。
前の晩に盗賊が来て村を襲い、村人を皆殺しにして金品を奪っていったのだと知った。
男は恐ろしさのあまり震えた。
もしランプが消えていなければ、男も盗賊に見つかって殺されていただろう。
もし犬が生きていたら、盗賊に向かって吠えて、やはり見つかっていただろう。
同じく羊も、騒いで音を立てていただろう。
最悪の災難で全て失ったからこそ、自分の命は助かったのだと男は思ったのだった。
いかがでしたでしょうか?
このお話の教訓は
「どんな時でも希望を持とう。」
だと思います。
降りかかる災難は、もっと悪い事から自分を救ってくれていたのかもしれません。
現実には、うわー最悪だーって時は、こんなこと思えない気もしますが、その時にこのお話を思い出せば、少しは楽になれるかもしれませんね。
ではまた!
参考文献
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