「元手を失わずに投資で成功したい」
「ノーリスクでサイドビジネスがしたい」
「あなたが私を大切にしてくれるなら、私もあなたを大切にするのに」
今回ご紹介するタルムード●魔法のザクロ●では、自己犠牲の大切さについて学ぶ事ができます。
では早速いきましょう1
魔法のザクロ
[ad01]
プロローグ
あるところに仲良しの三人兄弟が住んでいた。兄弟がそれぞれ成人に達したため、10年間各地で修行をすることにした。
兄弟たちは旅立ちの前に誓い合った。
10年後にこの家で会おう。そして、10年の間にそれぞれが見つけた最も不思議なものを持ってこよう。
3兄弟の10年間
長男は東に行き、ある旅人から世界の隅々まで見える不思議なガラスのコップを買った。
このコップから世の中を見渡すと本当に世界の隅々まで見えるものだった。
長男これこそが世界で最も不思議なものに違いないと考えた。
次男は西に行き、ある町で絨毯売りに会った。
ひとつの絨毯が不思議なことにモソモソと動き出した。
次男は大変驚いて、絨毯売りに尋ねた。
「何だ、この絨毯の下にネズミでもいるのではないか?」
すると絨毯売りはこう答えた。
「とんでもない、この絨毯は生きているのです。空高く飛び、どこへでも鳥より速く飛んで行くことができるのですよ。」
それを聞いた次男は、この空飛ぶ絨毯こそ世界で最も不思議なものだと思い、大金をはたいてその繊秘を買った。
三男は南に行き、どんどん進んでいくと不思議な森が見えた。
その森に入りずんずん進んで行くと、一本の不思議なザクロの木が立っていた。
何が不思議かというと、そのザクロの木には花はたくさん付いているのに、実は一つしか生っていない。
しかもその実は真っ赤に熟しているのに、たった一つだけなのだ。
不思議に思ってそのザクロの実を取ろうと手を伸ばすと、てのひらにポタッと落ちてきた。
するとまた不思議なことが起こった。
咲いていた花の一つが急に真っ赤な熟れたザクロの実に変わったのである。
三男は、「これこそ世界で最も不思議なものだ。この木を持って帰ろう。」
そう思った途端、なんとザクロの木はパッと消えてなくなってしまった。
はっとして手の中を見ると、不思議なザクロの実は消えずに残っている。
三男は、このザクロの実こそ世界で最も不思議なものだと確信した。
10年後・・・
10年後、再開した兄弟は、それぞれ持って帰った不思議なものを互いに見せ合った。
世界の隅々まで見渡せるガラスのコップを見ると、なんとある国のお姫様が重病でベッドに寝ている姿が映った。
傍では王様が「誰か治してくれる者はいないか、どんな医者を頼んでも娘が回復しない。早くしないと死んでしまいそうだ。」
と嘆いている。
これを聞いた兄弟は、急いで行こうと、魔法の絨毯に乗ってお姫様の元へ飛んで行った。
そして三男が、これを食べればお姫様の病気がきっと良くなるに違いないとザクロの実を半分に割りお姫様に差し出した。
一ロ、ニロとお姫様が食べると、顔に精気が戻り、それまで歩くこともままならなかったお姫様が力強く立ち上がることができた。
王様は感激して、三人兄弟にこう言った。
「お前たちのおかげで姫が重病から回復した。三人の兄弟の誰でも、姫と結婚してよい。三人で話し合って誰が結婚するか決めてくれ。」
するとお姫様は「私に質問させてください」と割って入った。
まずお姫様は、長男に聞いた。
「一番目のお兄様、あなたは世界を見渡せるガラスのコップで私の重病を発見してくださいました。そのコップは今でも元のままですか?」
長男は答えた。
「はい、全く元のままです」
お姫様は続けて聞いた。
「二番目のお兄様、あなたは魔法の絨毯に乗って私のところに駆けつけてくれましたが、その絨毯は今でも空を飛べますか?」
次男は答えた。
「はい、元のままで何も傷ついていませんし、今でも空を飛べます。」
お姫様はさらに続けた。
「さて三番目の弟、あなたは私にザクロの実を食べさせて病気を治してくれました。そのザクロの実は今も元のままですか?」
三男は答えた。
「いいえ、お姫様に半分差し上げましたので、今は半分しかありません。」
●ここでシンキングタイム
さて、お姫様は誰と結婚したのでしょうか?
また、なぜそうしたのでしょうか?
お子さんがいる方は是非聞いてみてはいかがでしょうか。
準備された答えに辿り着くというよりも、考えるプロセスが大切だと思います。
結末
お姫様はこう宣言した。
「私は三男と結婚します。なぜなら三男は私を治すために大切なザクロの実を半分失ったのですから。」
このお話から学べる事
自己犠牲無くして成功無し。
犠牲を払わずして成功は手に入らないと言う事でした。
世の中で成功者と言われている人は口を揃えて同じことを言うそうです。
私たちは心のどこかで、犠牲を払わず成功したいと思っていないでしょうか?
と考えさせられるお話ではないでしょうか。
私自身、大変学びになりましたし、いつか子どもに話したいと思ったお話でした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
ご参考になれば嬉しいです。
ではまた!
参考文献
著作権者のみなさまへ
このブログでは書籍で得た情報を基に、記事を作成しております。
著者の方々や出版に携わる方々への感謝と敬意を込めた運営を心がけております。
記事の内容は、書籍の内容や世界観を解説をするにとどめ、原著作物の表現に対する複製・翻案とはならないように配慮しています。
もし行き届かない点や記事の削除をご希望される著作者の方は、お手数をお掛けし恐縮ですが、コメント欄よりご連絡頂けますと幸いです。
コメント