「投資はインデックス運用で長期間放置が無難」
「インデックス投資以外はただリスクが増加するだけ」
基本的に間違いではないですが、インデックス投資に対して、少しのリスク増加で大きなリターンが狙える投資手法として、DIV投資というものがあります。
この記事では、投資家の間では有名な書籍「通称:赤本」から、DIV投資手法についてご紹介します。
私自身も投資資金の20%程度をこのDIV投資で運用しています
<参考文献↓↓>
では3つのポイントで紹介していきます。
D:Dividend(配当)
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DIV投資の「D」とは、Dividend=配当を意味します。
DIV投資では高配当銘柄のみに投資します。
なぜ高配当銘柄に絞るのかと言うと、過去のデータを見る限り、高配当銘柄の配当再投資が最もリスクとリワードのバランスが高次元だからです。
どのようなデータか以下でご紹介します。米国の過去データになります。
データ①配当再投資で資産が8000倍に
まず、配当を再投資する/しないで、どのくらい運用効率に差が出るのか見ていきます。
米国市場において1871〜2001年の122年間のデータを元にしています。
1871年に同じ銘柄に1000ドル投資した場合、2001年にはこのようになります。
配当再投資 | 1871年運用開始 | 2001年時点 | 資産増加倍率 |
---|---|---|---|
有 | 1000ドル | 約800万ドル | 約8000倍 |
無 | 1000ドル | 約25万ドル | 約250倍 |
122年間の運用なので、配当再投資が無くても250倍にはなりますが、配当再投資をすると8000倍とものすごい差がでます。
これがアインシュタインも「人類最高の発明」と評した「複利」の力です。
データ②配当利回り上位20%への投資が最高効率
次に、高配当と低配当とで、どのくらい運用効率に差が出るのか見ていきます。
1957〜2003年の46年間のデータを元に算出されています。
1957年に「配当利回上位20%」「S&P500」「配当利回下位20%」それぞれに1000ドル投資した場合、2003年までの利回りは下表のようになります。
どの銘柄に投資をしても資産は増加しているものの、平均リターンや、負ったリスクに対するリターンという意味でも、配当利回上位20%の銘柄への投資効率が最も良いという結果です。
銘柄 | 平均リターン年率 | 平均リスク | 年率/リスク |
---|---|---|---|
配当利回上位20% | 14.3% | 23.8% | 0.60倍 |
S&P500インデックス | 11.2% | 19.3% | 0.58倍 |
配当利回り下位20% | 9.5% | 17.0% | 0.56倍 |
I:International(国際)
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DIV投資の「I」とはInternational=国際分散投資を指します。
とはいえDIV投資においての国際分散は、全世界の銘柄を買うということではなく、世界に拠点を持つ米国企業への投資を推奨しています。
世界に拠点を持つ米国企業に投資することで、実質的に国際分散投資をしていることになります。
なぜ直接世界各国の証券を買うことが危険なのかは、次項で紹介していきます。
V:Valuation(割安)
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DIV投資の「V」とはValuation=割安性を重視するということです。
割安と聞くと、これから「成長が見込める=株価が上がるであろう」新興国への投資が思い浮かぶかもしれません。
しかし結論から言えば、GDP成長率の高い国への投資は運用効率が悪いです。
以下は1992〜2003年までの中国とブラジルを比較した表です。
1992年に1000ドル投資した場合に、2003年時点でそれぞれどうなっているでしょうか。
国名 | GDP成長率 | 1992年時点 | 2003年時点 |
---|---|---|---|
中国 | +9.3% | 1000ドル | 320ドル |
ブラジル | +1.8% | 1000ドル | 4781ドル |
高GDP=大多数が「買い」と考えやすい銘柄への投資は儲からないことが分かります。
実際に割安性を確認する為には、PERやPEGレシオを確認・計算するのが近道です。
まとめ
インデックス投資に対して、小さなリスク増加で大きなリターンが狙える投資手法「DIV投資」について紹介しました。
・高配当(配当再投資)
・国際(世界に拠点のある企業)
・割安(流行に惑わされない)
これら3つのポイントで銘柄を絞っていき、ベストは投資先が見つけに行ってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではよい投資ライフを!
<参考文献↓↓>
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