「早く利益確定しないと下がるかも・・・」
「損切りタイミングがわからない・・・」
株やFXをやっているとこんな場面、よくあります。
ええ、日常ですw
実は、こう思ってしまう事が投資で損をする可能性を高めています。
こう思ってしまうことを心理学ではプロスペクト理論と呼んでいます。
この記事ではプロスペクト理論の内容と、投資家心理への影響についてわかりやすく解説していきます。
<参考文献↓↓>
損する心理「プロスペクト理論」3つの特徴
1.損失回避性
突然ですが問題です。
あなたなら、次のどちらを選びますか?
問題1 A:確実に9万円もらえる B:確率90%で10万円もらえる
ではこちらはどうでしょう?
問題2 A:確実に9万円を失う B:確率90%で10万円を失う
正解という正解はないので、直感的に選んでみましょう
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多くの人が、問題1では「A」、問題2では「B」を選択します。
これが意味するものは、+9万円とー9万円では心理的価値が違うということ。
つまり、ー9万円の方が心理的な影響が大きいので、わずかな可能性に賭けてでも失わずに済む選択をしてしまうということです。
私たち人間を含む動物は、損することを極端に嫌う様にできています。
損すること=命を落とすことに繋がるからですね。
動物の本能なんだね
●では少しだけ複雑な問題になります。
問題3 A:10万円もらった後、確実に5万円もらう B:10万円もらった後、確率50%で10万円もらう
●こちらはどうでしょうか?
問題4 A:20万円もらった後、確実に5万円を失う B:20万円もらった後、確率50%で10万円を失う
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こちらも多くの人が、問題1では「A」、問題2では「B」を選択します。
しかし問題をよく見てみると、最終的な富の状態(期待値)は同じです。
損失を嫌う感情が選択を変えてしまうんだね
心理学的に騙されるものは他にもあります。参考記事↓↓
2.参照性
私たちは、損をした・得をしたと感じる時、必ず「参照点」を基準に考えています。
たとえば10万円で株を買った時、10万円から値上がれば得したと思います。
あ、うん、当然だよね
3.感応度逓減性
中国の必殺技みたいなのが出てきた!
ここでもう1問。
以下のAさんとBさん、どちらがより嬉しいでしょうか?
問題5 Aさん:資産10万円が20万円に増加した Bさん:資産90万円が100万円に増加した
どちらも同じ+10万円ですが、より嬉しさを感じたのはAさんです。
つまり感応度逓減性とは、+10万円に対する感応度(嬉しさ)は、もともと持っている資産が増えるにつれて逓減(しだいに減っていく)ということです。
FXでどんどんハイレバレッジ化していく人はこれを感じていたんだね
まとめ
投資などで不安になったり、損をしたくないと強く思ってしまうのは人間(動物)の特性でした。
それは「プロスペクト理論」として解明されていて、大きく3つの特性がありました。
これらを知っておくだけでも、投資活動における自分自身の心理状態を確認できるので、早すぎる利確と含み損による塩漬けなどを防止する手助けになります。
ご参考になれば嬉しいです。
ではまた!
<参考文献↓↓>
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他にもこんな騙されパターンもあります↓↓
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