「なんのためにお金を稼ぐの?」
「お金はいくらあれば幸せ?」
小さい頃、一度は疑問に思わなかったでしょうか。
今回ご紹介するタルムード●魔法の財布●は
「幸せとは何なのか」
をあらためて考えさせてくれる内容になります。
●魔法の財布●
昔、貧しい農夫がいた。
その農夫は朝から晩まで畑作業に精を出し、来る日もくる日も一生懸命働いていた。
ところが、いつまで経っても貧しい暮らしから抜け出せなかった。
この貧しい暮らしから抜け出したかった農夫は、ある日、神に向かってこう祈った。
「神様、私はこの貧しい暮らしを変えたいです。どうか少しでいいので金貨を恵んでもらえないでしょうか」
すると、農夫の周りに光が溢れ、目の前に神が現れた。
そして、神は農夫に財布を差し出し、こう告げた。
「お前にこの財布を授けよう。この財布には1枚の金貨が入っている。財布から金貨を取り出すと、中からもう1枚金貨が現れる。いくらでも金貨は取り出せるが、取り出した金貨を使うには、その前に財布を捨てなければならない」
農夫は神に感謝し、財布を受け取った。
そして、早速財布から金貨を1枚取り出してみた。
すると、財布の中に新たに金貨が現れた。
農夫は嬉しくなり、また金貨を取り出した。
農夫は畑仕事をやめ、毎日毎日金貨を取り出した。
金貨はみるみる増えていったが、そんな生活をしているうちに、食料が尽きてしまった。。。
●ここでシンキングタイム
食べるものが無くなってしまった農夫は、どうしたでしょうか?
また、それはどうしてでしょうか?
●続き
まだ金貨がほしかった農夫は、金貨を使って食料を買うことはしなかった。
その日は隣の家に行き、パンを恵んでもらった。
その後も街で物乞いをしたり、また隣の家からパンを恵んでもらったりしては、家に帰って金貨を取り出す生活を続けた。
どんどん金貨の入った袋が増えていったが、農夫は、「あともう1袋だけ、あともう1袋だけ…」
と金貨を取り出す生活を続けていた。
そうして農夫は、息を引き取るその日まで財布を捨てることはなかった。
農夫の家には、足の踏み場もないほどの金貨が残されていたが、パンはひとかけらも見当たらなかったという。
いかがでしたでしょうか?
果たして農夫は幸せな一生だったと言えるのでしょうか?
自分自身がどの程度の財産を持っていれば幸せになれるのか、あらためて考えさせられます。
(余談)
年収1000万,資産1億を超えると幸福度が下がるという統計結果は、まさにこの金貨重視の生活に偏ってしまうからかもしれません。
分相応の財産だけ持つ様にしておけば、その財産を自分や周りの人を幸せにすることに使えたかもしれませんね。
みなさんのよりよい人生の一助になればと思います。
ではまた!
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